【ホンダ・シビック試乗】パッケージングはどっちがいい? セダンとハッチバックを比較①

日本で作られるセダン、イギリスで作られるハッチバック。10代目のシビックはどちらのパッケージングが使いやすいか? 検討してみましょう。

両車ともにホイールベースは2700mmで同じですが、全長はセダンのほうが130mm長く、全高はハッチバックが25mm高くなっています。ホイールベースも同じですが、リヤシートの取り付け位置は異なっていて、ハッチバックのほうが35mm前になっています。つまり足元が狭いことになります。


ハッチバックのリヤシートに窮屈さを感じるかといえばそこまでではありませんが、広いリヤシートが欲しいという方はセダンを選んだほうがいいでしょう。


ラゲッジスペースについてもセダンのほうが数値がよくなっています。全長が長いこともあり、セダンのラゲッジルーム容量は519リットルもあります。ハッチバックは420リットルなので約100リットルの差があると言えます。

ハッチバックはトノカバーが横巻きタイプとなりました。よくある前方巻き取りタイプだと手を思い切り伸ばさないとなりませんが、横巻きタイプの場合は手を伸ばさずにトノカバーをセットできるのでとても作業が楽になります。

スタイリングについては好みの範疇ではありますが、やはりセダンのほうが落ち着いた雰囲気で、社有車っぽいイメージが強くなります。逆にハッチバックはなかなか社有車としては選ばれにくいタイプのクルマでパーソナル感にあふれています。

(文・写真:諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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