【プジョー5008試乗】悪路走破性、ロングクルーズに向く2.0Lクリーンディーゼル搭載車

「アドバンストグリップコントロール」は、砂や泥など路面状態(5モード/ヒルディセント機能含む)に合わせて最適なトラクション制御を行なうトラクションコントロールといえるもので、5008で悪路を走る機会はありませんでしたが、以前お伝えしたように、3008の同機能でその性能の高さは確認ずみ。FFでもこれだけラフロードを走れれば十分と思わせてくれます。

さらに、「アドバンストグリップコントロール」搭載車は、マッド&スノーのオールシーズンタイヤを装着。キャンプやスキーなどアクティブに使い倒したいのならディーゼルの「5008 GT
BlueHDi」がより適任でしょう。

一方、ディーゼルエンジン車は音・振動面ではガソリン車には及ばないのは当然で、静粛性の高さがプジョー5008の美点のひとつだけに、ガソリン車の静粛性かディーゼルエンジン車の力強さかを選ぶかは迷うところ。5008に限らない話ですが、街乗り中心であればガソリン車で十分。より素直なハンドリングも美点です。

逆に、先述した悪路走破性の高さに加えて、長距離移動や多人数乗車の機会が多いのならディーゼルエンジン車をチョイスする手もあるでしょう。個人的には、ガソリンターボの静かさ、スムーズな走りに感心させられましたので、車両価格を考えてもガソリン仕様に惹かれました。なお、ガソリン仕様(アリュール)は404万円、ディーゼルエンジン車(GT BlueHDi)は454万円です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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