決して真似をしてはいけないキャノンボール!? 後編【OPTION 1982年8月号より】

午前6時。「よし、ジャスト富山ICだ」OPT・Zである。まさにその時、RX-7は北陸道の先端、滑川ICに到着していた。走行距離406km。「富山まであと19km。全開!」

コロナは飛ばしに飛ばして400kmを走破、糸魚川まで迫っていた。が、ゴールまで余すところまだ約80km。刀は、コロナに先行すること30km。8号線黒部付近だ。

シャンテは? 高山を越え、富山まであと63km…。が、すでに30分近くも路肩に停車しているのだ。メカトラブルではない。ついにガス欠に陥ったのだ。41号線にはなんと、ただの1軒も開いているスタンドがなかった。

かくして、OPT・Zがゴールに滑り込んだのは6時05分。次いでRX-7:6時10分、北陸道、滑川・富山間で150km/hでジャンプして(舗装の継ぎ目?)肝を冷やした刀:6時30分、コロナ:7時06分、最後に、通りがかりのキャリアカーからガソリンを分けてもらったシャンテが到着したのは、7時35分だった。

【海から光り輝く海への記念トロフィーダッシュ、結果!】

OPTION・Z 所要時間:6時間05分/走行距離:656km/平均時速:107.8km/h
サバンナRX-7 所要時間:6時間11分/走行距離:426km/平均時速:69km/h
マッドハウス・スズキGSX400F刀 所要時間:6時間30分/走行距離:419km/平均時速:64.5km/h
コロナ1700SL 所要時間:7時間06分/走行距離:476km/平均時速:67km/h
雨宮シャンテRE12Aターボ 所要時間:7時間35分/走行距離:582km/平均時速:77km/h

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決してこのスピードを真似してはいけませんが(汗)、スタートからゴールまで、ルートは問わずに誰が一番に辿り着くか?っていうのは、まさに日本のお正月を満喫するのにピッタリなドライブ+αだとは思いませんか? まぁ、年末年始はどこもかしこも渋滞予想・・・なので、安全第一でキャノンボール!ですよ。

【OPTION  1982年8号より】

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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