【新車】埼玉で作られる新型シビック・セダンは日本の道にピッタリな走りと機能

その新型シビック・セダンにワインディングロードと市街地で試乗することができました。

ワインディングロードでは、かなりの好印象。シビックという名前に期待する要素をすべてバランス良く達成しているといえるものでした。ステアリング操作に対する反応はリニアですし、後輪の接地感も不足のないもの。タイヤサイズはハッチバックの235/40R18に対して215/55R16となっていますし、エンジンもハッチバックがハイオク仕様であるのにセダンはレギュラー仕様で最高出力が若干劣るのですが、乗り比べてもそうしたネガは感じません。

むしろセダンという形状からくるボディ剛性のアドバンテージと、適度なグリップ感でしなりのあるタイヤがマッチして、操作に対するレスポンスだけでなく、クルマ全体から伝わってくるインフォメーションも必要十分以上。

さらに注目すべきはエンジンのレスポンスです。ハッチバックには6速MTが用意されていますから、そちらのほうがドライバーの意思に忠実なパワートレインであると想像していましたが、実際に乗ってみると、CVTのほうがブーストの立ち上がりがスムース(今度のシビックは1.5リッター直噴ターボを積んでいます)なのです。

具体的には、MTではエンジン回転が上がってから一息おいてブーストが盛り上がってくるのですが、CVTではインターセプターポイントが早めでエンジン回転とブーストが連動して高まってきます。結果的にタイヤに伝わるトルクがコントロールしやすいのはCVTという印象です。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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