昭和の大スター・美空ひばりさんも願掛けした大杉に会いに行こう(高知)【車中泊女子の全国縦断記】

巨木をめぐるシリーズ、三重県【水屋神社の大クス】、熊本県【下城公孫樹】ときて、今回は四国・高知県に神代の昔からあるという大杉をご紹介します。

【道の駅 大杉】
住所:高知県長岡郡大豊町杉743-1
電話:0887-72-1417
駐車:普通車 50台/大型 1台/身障者 2台

地名(旧大杉村/現:大豊町杉)のもとでもある大杉、その名を冠した【道の駅 大杉】から約400mほど高台にあります。

案内の示す通りに上って行くと住宅街の様相。「大駐車場あり」って書いてあったけど道も狭いし、観光バスが来たらどうしようとヒヤヒヤしながら「大」とは言い難い駐車場に到着。もし運転に不安がある場合は、道の駅に停めさせてもらって歩いてもいい距離です。

小さな売店(料金所)があり、大杉の保護対策などに使われる【施設整備協力費】200円を納めます。

正面の鳥居をくぐり、八坂神社の境内へ。くぐればすぐに隠しきれない大杉の巨体が見えるのですが、まずは八坂神社を参拝します。

八坂神社 拝殿にかかる、一本ケヤキに彫られた龍の彫刻がそれは見事です! これだけでも一見の価値あり。

そして八坂神社に向かって左側にそびえるのが…「杉の大杉」、樹齢約3000年!

日本神話に登場する素戔嗚尊(スサノオノミコト)が植えたと伝えられており、昭和27年(1952)には国の「特別」天然記念物にも指定されました。

南大杉(写真:左)は根回り約20m・樹高約60m、北大杉(写真:右)は根回り約16.5m・樹高約57mで、根元で合着していることから「夫婦杉」とも呼ばれています。

あまりの巨大さに、全体がフレームに収まりきれません。根元を踏まれないように杉をぐるっと一周する木道が整備されています。頭上から降り注ぐ癒しのシャワーを浴びちゃってください。

著名人の参拝記録も多く残っており、幕末にはあの坂本龍馬も参拝したとか。大杉に「日本一の歌手にしてください」と願掛けした昭和の歌姫・美空ひばりさんの逸話は有名で、記念の遺影碑や歌碑などが建てられています。

境内には他にも金毘羅宮や自然石に現れた恵比寿様などが祀られていますので、ゆっくりと散策してみてください。清々しい空気にひたれば、きっと心もリフレッシュしますよ。

【八坂神社 杉の大杉】
住所/高知県長岡郡大豊町杉794
電話/0887-72-1585(大杉料金所)
時間/8:30~18:00(10~3月は8:30~17:00)、無休
料金/大人200円、小・中学生100円

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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