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男気に惚れて集う仲間がMレーシングの強烈なパワーだ
「社長? あれはどうしようもないクルマ好き。クルマに始まってクルマで終わっている人や」というスタッフたち。「顔は怖そうなオッチャンやけど、話をしていくと外見と中身が全然違う。ごっつう厳しい人だけど人情家で気一本で、クルマに打ち込んで熱中している男らしさが凄く伝わってくる。関西で商売やってる人って、割とそういうところがあるけど、この人は中でも特別ですわ」とも言う。
「速い店は儲かってないよ。たとえ見積もりに入っていなくても、あとココやれば速くなるっていうのが分かっちゃってると、ナイショでついついやってしまうんや」。Mr.Mは江戸っ子並みの気風のよさが心情だ。また、「ワシはよく人に騙されるねん。単純やからすぐ人を信じるほうなんや。でも振り返ってみて、騙すより騙されてきたほうが良かったわな。そのおかげで商売もやってこれたんや思うわ。ホンマ、情にはもろいねん。ただ、筋は通すけどな」。
チューニングのウデもさることながら、そんなMr.Mの男気を慕い、仲間が集う。「目標はゼロヨン11秒台! 来年はGTS仕様のZで鈴鹿の500km耐久レースにも出てみたいわ。ナニワ・チューンの底力を見せたるでぇ!」。光田勝利、もうすぐ40歳の声を聞く。しかし、クルマとスピードに賭けるその心意気は、まだまだ燃え尽きるところを知らない。
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1981年にこのMr.Mの素顔を紹介した後も、OPTではゼロヨンや谷田部最高速、サーキットの草レースで活躍するMr.Mの姿を追っています。今後のPlay Back The OPTIONでも度々登場してくれることでしょう! あらためまして、Mr.Mこと光田勝利さんに、黙祷。
[OPTION 1981年8月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)