10月27日に発覚した完成車検査における不適切な事案による登録停止車両の対応やリコールの開始日などを発表したSUBARU。様々な対応はこれからとはいえ、ひとまず新車販売の正常化に向けて踏み出したといえそうです。
さて、完成車検査に関する不適切事案が発覚する直前、10月25日にSUBARUは新車を発表していました。それが2ドアクーペBRZの最上級グレードとなる「BRZ STI Sport」です。
最初に「STI Sport」が設定されたレヴォーグでは一番の人気グレードとなっており、当時から横展開が宣言されていましたが、BRZ STI Sportは第二弾ということになります。
そのコンセプトは、SUBARUのモータースポーツ活動を支えるSTI(スバルテクニカインターナショナル)のノウハウを量産ラインで製造できるレベルに落とし込んだスポーティ仕様というもの。カタログモデルとしての安定供給と、STIコンプリートカーに比べると手頃な価格を実現しているのがセールスポイントです。
第45回 東京モーターショーでは、100台限定の「クールグレーカーキEdition」を展示していたことでも注目を集めていたBRZ STI Sport。その走りをクローズドコースで確認する機会がありました。
試乗したのは、同社が北海道に持つスバル研究実験センター美深(びふか)試験場。もともとウインターテストを行なっていた試験場を、自動運転の開発用にリニューアルしたばかりですが、その高速道路を模したコースで、BRZ STI Sportの走りを味わうことができたのです。
高速道路を模しているということは、アールのきついジャンクションのようなコーナーもあり、またパーキングエリアを想定した広場ではパイロンスラロームを試すこともできました。短時間でしたが、中身の濃い試乗となりました。