フェルナンド・アロンソ特集!ヘルメットをかぶると性格が一変する理由とは?【F1速報×F1女子~メキシコGP号~】

■フェルナンド・アロンソ特集

今号の私的一押しコンテンツは、マクラーレンとの契約更新を発表した「フェルナンド・アロンソ特集」です。

ロングインタビュー、関係者だけが知るパーソナリティ、ドライビングテクニック3大長所からアロンソの「真の姿」にせまります。

気難しそう、口が悪い……と、マイナスなイメージが先行しがちなアロンソですが、チーム関係者は「今後も一緒にレースを戦いたい」と口を揃えるそうです。一体その魅力は何なのでしょうか?

現在ホンダでアロンソの担当パフォーマンスエンジニアを務める、森秀臣氏は以下のように語っています。

「F1ドライバーはよく記憶力が高いと言われていますが、フェルナンドと仕事をしていると、本当にそう感じることがしばしばあります。フリー走行などでピッットインした時に、マシンのフィーリングをフィードバックするのは当たり前のことなのですが、フェルナンドの場合は長いレースが終わった後に、『〇周目のターン△でこんなことがあった』と伝えてきます。それで、あらためてデータをチェックすると、『このことか!』ということが何度もありました」

また、昨年のチームメイト、ジェンソン・バトンとの違いについても話しています。

「現在のパワーユニットはエネルギーマネージメント(エネマネ)が複雑になっているので、あらかじめ設定を決めて自動的に作動する『オート』というモードがあるのですが、フェルナンドはそれは使わず、全部自分で調整しながら走っています。ジェンソンは基本的に『オート』を使っていましたが、彼は何でも乗りこなす器用なところがあって、エネマネを調整することより運転そのものに集中して、0.1秒を削ろうとしていました」

「フェルナンドほど優しい人はいないよ。彼はとても家族思いで、頻繁にオビエドで暮らす両親ら家族と会っている」と話すのは、アロンソといつも一緒にいるマネージャーのルイス・ガルシア・アバド。

しかしガルシアによれば、アロンソは「ひとたびヘルメットをかぶると、性格が一変する」のだそうです。

「コース上でフェルナンドは、勝つことしか考えていない。それは、彼が12歳でスペインのカート王者になった時から変わらない。彼の父親は鉱石採掘会社の発破技士で、決して裕福じゃなかった。母親がスーパーマーケットで働いていたほどだからね。だから、カートを続けていくには、勝ち続けてメーカーからバックアップしてもらうしかなかった。それゆえに、レースで勝てないのに何もしないという状況は、フェルナンドにとって絶対に受け入れられないものなんだ。決して、ホンダが憎いわけじゃない。ただ、彼は勝ちたいだけだ。そのことを誤解してほしくない」

インタビューでは、誰もが気になるマクラーレン残留の理由について明かしました。

「僕の心は、常にここにある。もうひとりの自分が『マクラーレンに残れ』と言っているんだ。それはパワーユニットなどの技術的なことが理由ではなく、マクラーレンが僕にとってリラックスできる場所だという精神的な要素の方が大きい。F1の世界でこんなに温かく、フレンドリーなスタッフが揃っているチームを僕は知らない。そんなマクラーレンのみんなと、これからも一緒に仕事が続けられるなんて素晴らしいね」

そして最後に今シーズン残り2戦をどう戦うか、また来年の抱負についても語ってくれています。

「この3年間は本当に厳しかった。最後に、素晴らしいレースをチームのみんなに披露したい。来季については、とても興奮している。今とは異なる期待を抱いているし、マクラーレンをいるべきポジションに返り咲かせることが僕の目標だ。最終戦を終えたら、すぐにでもオーストラリアへ行きたいくらいだね(笑)」

この特集を読んでアロンソの新たな一面を知る事ができ、今まで以上に応援しよう!という気持ちになりました。アロンソファンだけでなく、F1ファンの方全員にぜひ読んで頂きたいです。

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(yuri)

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この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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