自動車のデザイン開発において立体造形モデルで検討する際は、専用の粘土を使って様々なデザインやサイズの「クレイモデル」を制作します。モデラーがデザイン初期の1/5モデルや実物大のクレイモデルを削り出す様子は、すべて本などで見たことがある方も多いと思います。
西展示棟2階のオススメ第5弾は、西4ホールにある工業用クレイ等で大きなシェアを誇るトゥールズインターナショナル社のブースで、クレイモデル制作の体験コーナーが設置されています。ちなみにプレスデーには、武蔵野美術大学の学生さんが制作を行っていました。
素晴らしいのが体験企画で、なんとプロのモデラーが制作を指導してくれるイベントが実施されます。平日には、カーモデルに興味のある学生さんを対象にした1/5クレイモデル制作のワークショップ「Clay Modeling Workshop for Students」。また土日祝日には、小3〜中3生を対象に親子でオリジナルカーを制作する「親子でつくろうカーモデル教室」が行われます。
また通路側には大きいクルマ型のクレイがドンと置かれており、通りががりでも、専用道具を握って思いのままに削ったりできます。
筆者も、ちょっとだけ体験してみました。道具の違いもそうですが、同じ道具でも角度や力の入れ具合によって、削り具合が全然違うのですネ。ド素人の筆者でも、非常に繊細な世界なのがわかりますし、CG(コンピュータグラフィック)がどれだけ発達しても、人の手による造形は欠かせないことを、あらためて実感しました。
なにより、プロが使う工業用クレイに触れる機会はなかなかありませんから、お子さん連れのご家族やモデラーに興味のある方は、是非お立ち寄りください。
■TD-MEDIA presents「 Clay Modeling Workshop for Students」
・実施日時:10/30(月)〜11/2(木)の平日
・実施時間:11:00〜17:00
・体験者数:8名程度(ブースにて相談)
■「親子でつくろう!カーモデル教室」
・実施日時:10/28(土)、29(日)、11/3(金)、4(土)、5(日)
・実施時間:1回目 11:00〜13:00、2回目 14:30〜16:30
・体験者数:1回10名程度(当日10:00よりブースで先着順受付)
(星崎 俊浩)