【東京モーターショー2017】理由はロイヤルユース? 新型センチュリーの展示車が布張りシート仕様だった理由とは?

東京モーターショー2017で最注目の1台として様々な報道がされたトヨタの最高級フォーマルセダン、センチュリー。

宮内庁で皇族の方々もお乗りになる公用車や、総理大臣が乗る政府専用車としての需要もあるという日本屈指のフォーマルセダン、センチュリー。現行はハイブリッドではなかったことから政府専用車の座をレクサスLS600hLに奪われつつありましたが、今回発表された次期センチュリーはハイブリッドとなって登場します。

次期センチュリーは内装もクラウンなどと比べれば、全く次元が違います。足元広々などというレベルではない広大な居住空間に、計算されつくした乗り降りのしやすさ。ドアを開けてセンチュリーに乗り込みシートに座るという一連の動作が、全くストレスを感じることなくできるという、ミニバンまで含めてあらゆるクルマの中で隋一の乗降性を誇ります。

リアのモニターも10インチという大画面。そしてピラーにまでエアコン吹き出し口があるという空調。全てが異次元の装備。

しかしこれらの装備を見てくつろぎの演出などと思ってはいけません。センチュリーというクルマはリアシートのVIPがくつろぐクルマではなく、VIPがなんのストレスも感じることなく移動をするための、くつろぎという表現の数段上の開発思想があるのです。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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