【東京モーターショー2017】MT車にパドル!? 売り切れ必至のS208をスバリスト目線で徹底チェック!

さて、タイトルにもあった「MTなのにパドル」という部分、皆さんが一番気になっているのではないでしょうか?

ご覧のように、釣りでもなんでもなく、本当にパドルがついてるんです!でもこのパドル、残念ながらシフトの操作のためではなく、インタークーラーウォータースプレーの噴射に使用するもの。

GR/GV系のインタークーラーウォータースプレーではオートモードのみの仕様で、あっという間にタンクが空になってしまうこともあったそうですが、今回のS208ではマニュアル噴射のみの仕様となり、ここ一発!というときにだけ使えるのです。また、扱いやすい位置ということもあり操作性も抜群です。

また、S206以来のカーボンルーフの採用もトピック。現行モデルベースのSTIコンプリートカーでは初採用となります。このカーボンルーフの採用で低重心化に磨きをかけているのはもちろん、高剛性化にも大きく貢献。サスペンションはS207と同じ味付けとしながらも、軽量、高剛性化にあわせてS208専用に再セッティングを実施したそうです。

エクステリアではベースモデルのビッグマイナーチェンジにより、フロントマスクもS207とは大きく変わりましたが、S208では、さらに専用のフォグカバーデザインを採用しています。外側のL字の部分はクロームメッキとなり、質感も大幅に向上していますね。

フロントまわりでは、専用のフロントアンダースポイラーにも注目!グロスブラック塗装となるほか、形状もカナード形状となっている部分もSTIのこだわりが込められているそうです。もちろん空力的にも効果を発揮する本格エアロパーツになっています。

空力の部分では、カーボンリヤウイングの翼端板の形状もS207とは異なる形状となりました。これは前側の面積を大きくすることで、ウイングのダウンフォースの発生をさらに効果的に発生させるように改良されたそうです。

インテリアもS207のイメージを踏襲してますが、ベースモデルの改良に合わせ、エアコンコントロールパネルが変更されたほか、8インチナビゲーションも装着が可能となりました。

細かい部分ではS207ではプリントとなっていた部分が、オーナメント化され、質感が向上。細かい部分ですがオーナーにとっては気になる部分ですよね。

タイヤサイズや銘柄などもS207と同一ですが、実はWRX S4 tSに採用された吸音スポンジ付きにアップデート。静粛性の向上に貢献している部分といえます。

S208は2017年10月26日〜11月12日の期間中にエントリーしたひとで、販売台数はわずか450台。希望者多数の場合は抽選販売となるそうです。前回の東京モーターショーに出展されたS207は一般公開前に抽選販売ののち即完売!今回のS208も売り切れ必至の抽選販売が予想されます。

購入を検討しているスバリストの皆さん、ぜひ受付期間を逃さぬように!

(井元 貴幸)