トヨタ自動車が10月23日、東京都内のタクシーから収集したデータをもとに車線別の渋滞状況がわかるサービスを来春から都内で開始すると発表しました。
同社は全国ハイヤー・タクシー連合会と連携して今年4月に始めた実証実験において、東京都内を走行する500台のタクシー車両に搭載した通信型ドライブレコーダーから「走行画像」や「車両データ」を収集。
解析して得られた「車線別渋滞情報」をトヨタのつながるサービス「T-Connect」のスマホ用無料アプリ「TCスマホナビ」に配信するサービスを来春から開始するそうです。
走行情報、画像データなどをAI (人工知能)を使って解析することで、渋滞状況をこれまでの渋滞区間だけでなく、車線単位で把握可能にするもの。
トヨタでは2011年よりトヨタ車に搭載したDCM(車載通信機)の走行データを利用した情報サービスを純正NAVIやTCスマホナビに提供していますが、今回開発中の「車線別渋滞情報」はそれを補完するもので、工事規制や事故車両の情報、路上の障害物、さらには駐車場の満空状況や道路沿いの店舗の混雑状況など様々な情報が得られるそうです。
同社では、それらの情報をリアルタイムに抽出し、新たな交通情報サービスとして提供する計画。
今回の実証サービスでは、情報の提供範囲が東京都心部でのTCスマホナビ利用時に限られますが、ユーザーの利用状況や、各種の技術的評価を行なった上で提供地域や利用できる情報端末を拡大することも検討していくそうで、これにより街中の複数車線で前方が見通せないために発生する無用な渋滞を回避することができそうです。
ちなみに、第45回東京モーターショー2017 主催者テーマ展示「TOKYO CONNECTED LAB 2017」にて「車線別渋滞情報」表示の紹介を実施するそうです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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