【試乗】ブリヂストンの最新自転車「エアフリー」の可能性と「両輪駆動モデル」のメリットを体感

2輪車の場合、後輪に駆動を伝えるのはチェーンやベルト、シャフトドライブでやりやすいのですが、左右に振ることで曲がる前輪に駆動を伝えるには、なんらかの工夫が必要です。

最も簡単なのがインホイールモーターです。これを採用しているのがブリヂストンサイクルの電動アシスト自転車の両輪駆動です。

一般には後輪に駆動を伝えるチェーンにモーターを組み合わせて漕ぐ力を助ける仕組みですが、両輪駆動ではペダルを漕ぐことでフロントモーターにトルクを発生させることでアシストを行っています。

前輪が駆動する自転車というのは初めて乗る気がします。早速試乗してみます。

後輪アシストの電動アシスト自転車に初めて乗った時、子供のころ親が自転車の練習する時助けてくれたような、後ろから誰かに押されているようにふっと力が加わるイメージがあります。

前輪アシストの場合、後ろから押されているというより、前から誰かに引っ張られているような印象がありましたが、どちらかといえば全体に力が出ているように感じます。

坂道などではこれが顕著で、両輪駆動のメリットを感じます。

また、下り坂、惰性で走る時にブレーキ操作で電力回生を行うことができます。回生のおかげである調査では15%の航続距離の延長と、トータルでのバッテリー劣化の軽減が見込まれるそうです。

後輪のアシストでは構造上チェーンで行っていますが、ブリヂストンの両輪では後輪にペダルの力を伝えるベルトが採用でき、チェーンに比べ寿命や騒音の点でメリットがあります。

電動アシスト自転車を選ぶなら、悪路走破性でもその良さが期待できる両輪駆動が十分に選択の理由になると思いました。

(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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