コンチネンタルはドイツ最大のタイヤメーカーで欧州生産される新車の純正採用率ではNo.1を誇る。
タイヤの開発能力は高く、先進技術をどんどん取り入れており、ウェット性能が高いことで定評があるが、これはコンチドロームと呼ばれるテストコースの効果だ。ドイツ北部に位置するハノーバー近郊にあるコンチドロームでは40年ほど前から自動散水設備が整ったウェットハンドリング路や、高速でのハイドロプレーニングやコーナリングしながらのラテラル・ハイドロプレーニングのテストを行なっていたからだ。
そんなコンチネンタルのプレミアムコンタクトが新しくなった。コンチプレミアムコンタクト5(CPC5)が進化して「プレミアムコンタクト6(PC6)」にモデルチェンジしたのだ。スペイン南部のセビリアのそばにある「サーキット・モンテブランコ」を中心としたPC6の国際プレス試乗会に参加してきたので、その報告をしよう。
新しいPC6の位置付けを簡単に言い表すと、プレミアムコンタクトとスポーツコンタクトの合体である。
コンチネンタルの表現では、ハイパフォーマンス/コンフォートというカテゴリーにはCPC5とコンチスポーツコンタクト5(CSC5)という2ブランドがあったが、それを1つにしたのがPC6ということだ。ただCPC5には16インチ以下のサイズもあったが、PC6は17インチ以上のラインナップになっている。
PC6は現行のCSC5と性能指数を比べると、タイヤ寿命が115%と15%伸びていて、ノイズは110%で10%静かに、燃費に影響する転がり抵抗は105%と5%良くなっている。その他の性能は、ハンドリング性能が103%、ドライブレーキングとウエットブレーキングはそれぞれ100%で同じレベル、乗り心地は101%でほぼ同等という。ハイドロプレーニング性能は95%になっているが、そもそも高いレベルだったので、実用上問題はないだろう。