【新車試乗 ホンダN-BOX】先進安全装置を全車に標準としたがその評価は?

プラットフォームから見直された新型ホンダN-BOXは各種安全性について基本性能から見直しが行われました。

ボディは全面、側面、後面、あらゆる方向からの衝突に対して効果的に荷重分散を行う構造が採用されています。また、歩行者との衝突時に歩行者の頭部や胸部を保護する構造が採用されています。2本用意されるフロントピラーの形状を工夫し、斜め前方の視界を向上しているほか、サイドビューサポートミラーもより見やすいものとして、左側方下側の視界も向上しています。基本的な部分での安全性の底上げはかなり高いものです。

こうして基本的な安全性を向上しているものの残念な部分もあります。エアバッグは運転席と助手席に内圧保持タイプとして6エアバッグと高性能なものとしていますが、ベンチシートGとG・Lではメーカーオプション扱いなってしまいます。


また、N-BOXにはホンダセンシングと呼ばれる最先端の安全機構が採用されています。N-BOXのホンダセンシングは、衝突軽減ブレーキや前後誤発進防止機能、オートハイビーム、車線逸脱防止システム、アダプティブ・クルーズコントロールなどです。これらの装置は標準装備なのですが、じつはレスオプションとして取り付けないこともできるのです。安全機構は取り外せないことにしておくことが基本ではないでしょうか。

(諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
続きを見る
閉じる