【新車試乗 ホンダN-BOX】軽自動車の歴史を変える総合性能の高さ! 選ぶならどのモデル?

2011年に初代モデルを登場させたホンダの軽自動車N-BOXがフルモデルチェンジして2代目になりました。新しいN-BOXは、プラットフォームから新設計が行われたモデルとなっています。

ボディもプラットフォームも新しくなったということは、今回のN-BOXに大きな影響を与えました。何しろ軽自動車とは思えないほどのがっちり、しっかりした仕上がりとなり、従来の軽自動車にみられた軽薄感がなくなりコンパクトカーレベルのクルマに仕上がりました。

用意されているエンジンは、58馬力の自然吸気と64馬力の2種類で、ミッションはCVTとなります。駆動方式はFFが基本で4WDモデルも用意されています。自然吸気エンジンも十分にトルクフルで、6000回転あたりまでは自然吸気もターボも力強く加速します。それ以上の加速となるとターボのほうが上ですが、自然吸気でもとくに大きな不満を感じることはありませんでした。

試乗車は自然吸気が14インチタイヤ、ターボが15インチタイヤを履いていました。14インチタイヤ仕様はしっとりとした乗り心地で、ゆったりとした走りができますが、15インチはちょっと雑な感じが目立ってしまい残念な印象となります。外観の違いでおとなしめなデザインとなる標準タイプと、スポーティイメージのカスタムタイプがあり、カスタムタイプのターボのみ15インチタイヤとなります。力強い走りも乗り心地も欲しい方は、標準タイプのターボを選ぶのが賢明だといえるでしょう。

(諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
続きを見る
閉じる