先代が大ヒットを飾っただけに、新型の開発は「困ったな」と思うほどプレッシャーがあったと言います。
大ヒットした先代を踏襲するのも一つの手ですが、それでは新鮮味に欠ける。その一方で、新機能を加えるにしても、それが本当に価値のあるものでなければ「N-BOX」の顧客の心には響かない。
そんな緊迫した状況の中で一歩を踏み出すために行なったのが、2000km以上もの走り込みでした。それを経て気付いたのが「走行中の振動と騒音の多さ」「競合車より重い車重がもたらす燃費性能」そして「前席と後席の隔絶感」です。
これらを解消するために、まずは思い切ってプラットフォームを新設計し軽量化を達成。さらに自然吸気エンジンも新たに開発。ロングストローク化によって燃焼効率を向上させつつ、可変バルブ機構「VTEC」が組み合わせることで吸入空気量の減少に伴う出力低下を防いでいます。