トヨタのスポーツカーは「GR」ブランドに統一される!?

トヨタが、新しいスポーツカーシリーズとして、新ブランド「GR」を投入することを発表しました。

従来、「G Sports(通称G’s=ジーズ)」として展開してきたスポーツコンバージョン車シリーズも、「GR」シリーズとして一新されます。トヨタのモータースポーツ活動であるGAZOO Racing(ガズーレーシング)のロゴをそのまま受け継ぐ、純粋なスポーツブランドの誕生です。

新生「GR」ブランドのモデル体系としては、エンジン内部にもチューニングを施し、販売台数限定となる「GRMN」をフラッグシップとしているのは従来通り。また、従来の「G’s」に相当するスポーツドライブを楽しめるラインナップとして「GR SPORT」を新設することが発表されました。さらに、「GR SPORT」をベースにチューニングを施した「GR」を新設定。これにより、チューニングの度合いでいうとGRMN、GR、GR SPORTという3段階のピラミッドが生まれることになります。

これらは完成車としての提供になりますが、さらにカスタマイズを楽しめるアフターパーツとして「GR PARTS」も生まれる予定です。こうしたGRのクルマづくりやチューニングを楽しめる窓口として、全国展開されるのが「GRガレージ」です。それぞれの拠点には「GRコンサルタント」と呼ばれる専任スタッフを配置、2017年度中にGRガレージ39店舗をオープンさせる計画となっています。

なお、これに伴い、これまで全国展開してきた「AREA86」は、2018年3月末までに全店を閉店することも発表されました。

「GR」シリーズの第一弾として、ヴィッツに「GR」と「GR SPORT」を、プリウスPHV、ハリアー、マークX、ヴォクシー、ノアに「GR SPORT」を設定。2017年9月19日より発売開始しています。

さらに、ヴィッツにスーパーチャージャーエンジンを積んだ「GRMN」、86にフロント6ポッド・リヤ4ポッド+ドリルドローターブレーキなどを装備した「GR」、アクアとプリウスαに「GR SPORT」を追加することもアナウンスされました。ヴィッツGRMNは2018年春ごろ、86“GR”、アクア“GR SPORT”、プリウスα“GR SPORT”は今冬に発売する予定となっています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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