●トヨタ・ヴァンガード
これまでは、現在新車が販売されている車種でしたが、これから紹介する車種はすでに生産終了なり中古車でしか手に入れない3列シートSUVです。
まず、トヨタ・ヴァンガードです。2007年にプレミアムSUV、トヨタハリアーの兄弟車として登場しました。トヨタ・クルーガーの後継車にあたるヴァンガードですが、全長は120mm短くなりサードシートは緊急用という色合いが強くなりました。
2007〜2013年まで販売されたヴァンガードは、現在中古車の流通台数は減っていますが、約800台と豊富です。直近1カ月の平均価格の推移は137万円から135万円とわずかに値落ち傾向となっています。
5人乗りと7人乗りが設定されているヴァンガードですが、7人乗りのヴァンガードは流通している中古車の約32.5%を占めています。グレード別に見ると最も多いのが240Sの2WD車、2番目が240S Sパッケージ2WD車、そして3番目が240S 4WD車となっています。
最も多い240S 2WD車の中古車価格帯は79〜199万円。240S Sパッケージ2WD車は117〜229万円。240S 4WD車は65.8〜258万円で予算150万円あれば選び放題といった様相です。
●ホンダ・クロスロード
2代目にあたるホンダ・クロスロードは2007〜2010年というわずか3年しか販売されなかった7人乗りのSUVです。
クロスロードはストリームをベースとしたSUVで、搭載するエンジンは最高出力150psの2L直4i-VTECと最高出力140psの1.8L直4i-VTECの2種類。組み合わされるミッションはエンジン種類、駆動方式を問わず5速ATが採用されていました。
わずか3年しか販売されなかったクロスロードですが、現在165台の中古車が流通しています。流通台数はこの1カ月の間ほぼ横這いで推移していますが、平均価格はこの1カ月で94万円から87万円へと値落ちしています。
中古車のグレードを見てみると20X 2WDが41台と最も多く、次いで20X 4WDの24台。そして1.8L Xパッケージと続きます。中古車の価格帯は最も多い20X 2WDは35〜171万円。20X 4WDは32〜152.8万円。1.8L Xパッケージは40〜180万円となっています。最近のSUVにはないスクエアなボディデザインがカスタムカーのベースとして最適です。できれば、トルクに余裕のある2Lエンジンがオススメです。
ランドクルーザープラドを除くとやや苦戦している3列シートSUV。CX-8の登場でどのように情勢が変わって行くのか注目していきましょう。
(萩原文博)