【新車】日本復活を果たしたトヨタ・ハイラックスの魅力を6つに絞って考える

トヨタもかつて去った日本市場でピックアップトラックを「売り続けられるのか」気になるところ。そこで、リリースやカタログの謳い文句も確認しながら魅力と気になる点をチェックしたいと思います。

<ボディサイズと取り回し>

スリーサイズは、全長5335×全幅1855×全高1800mm、ホイールベースは3085mm。最小回転半径は6.4m。トヨタでは前後オーバーハングを抑えることで、サイズの割に取り回しがいいと訴求していますが、乗り手や駐車場、地域などを選びそう。

<パワートレーン>

「2GD-FTV」の直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。可変ノズル式ターボやコモンレール式燃料噴射システムなどにより、150ps/400Nmというスペックを実現。燃費は11.8km/Lで、2.8tを超える車両重量を考えると納得できる範囲でしょうか。排ガス処理は、DPR(排出ガス浄化装置)や尿素SCRなどを採用。トランスミッションは6ATのみです。

<圧倒的な悪路走破性>

タフなラダーフレームをベースに、フロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架サスペンション、リヤに車軸式の半楕円リーフスプリングを採用。駆動方式はもちろん、パートタイム4WD式で、H2(2輪駆動モード)、H4(4輪駆動ハイモード)、「L4(4輪駆動ローモード)」を搭載。

林道などの山道など厳しい条件下でも頼りになるだけでなく、リヤデフロックやダウンヒルアシストコントロール、ヒルアシストコントロールなどの最新デバイスも盛り込まれています。

<安全装備>

実用車として使われている国や地域では、オフロードで道なき道を走破することに真の価値があるハイラックス。しかし、日本ではプロ仕様でもマニアであってもオンロードを走る機会が長い(多い)はずで、安全装備も装備も完備されています。

上級の「Z」にミリ波レーダー+単眼カメラのプリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラートを装備。さらに、シフト操作時の急発進・急加速を抑制するドライブスタートコントロールを全車に標準装備。

<キャビン&積載性>

215mmという最低地上高から分かるように、よじ登るような高いフロアが特徴です。アイポイントの高さが魅力で、後席も大人2人が無理なく座れるスペースが用意されていて、大人4人のドライブも無理なくこなしてくれます。


荷台を使う前に6:4分割チップアップリヤシートにより、日常の買い物からプラスアルファ程度なら後席スペースに積載できそう。荷台は長1520×幅1535×高480mmで、路面からテールゲートまでの高さは845mm。開口幅は1380mm、床面最小幅は1105mmです。

ほかにも魅力満載で、価格は326万7000円〜374万2200円。プロユースやマニア層だけでなく、以前のRVブームのような盛り上がりになるか注目が集まります。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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