パイオニア初のハイレゾ音源再生を実現。カーナビ機能とオーディオ機能を充実させた最新「サイバーナビ」シリーズ

数年前からハイレゾ音源に代表される高音質ブームが続いています。家庭用やイヤホンだけでなく、車載オーディオにもハイレゾ音源などの高音質へのニーズが高まっています。

パイオニアは、2017年9月から同社で初めてハイレゾ音源の再生(96kHz/24bit)に対応する「サイバーナビ」を発売すると発表しました。

 

最新技術が数多く投入されていますが、まず、CD音源などの可聴帯域内に存在する量子化ノイズを除去し、可聴帯域以上の音楽信号を復元させることで再生周波数帯域をハイレゾ音源に近づける「マスターサウンドリバイブ」という機能が搭載されています。これらにより、CD音源や圧縮音源もより原音に忠実な再生が可能。

また、音をより細かく調整できる「チャンネル間独立 31バンドグラフィックイコライザー」、「タイムアライメント」機能などにより、最適な音響空間が創造できるそう。

さらに「フルタイム52bit高性能トリプルコア浮動小数点DSP」や、S/N比-123dBのバーブラウン社製「32bitアドバンスド・セグメント方式電流出力型D/Aコンバーター」などの高音質パーツを採用することで、サイバーナビ史上最高の高音質再生を実現。

サイバーナビの特徴である「ミュージッククルーズチャンネル」も進化しています。

ドライブ中の場所や時間帯に合わせて650万曲以上の楽曲から編成されたチャンネルをストリーミング再生で楽しめるのが特徴で、お気に入りとして登録された楽曲中心のチャンネルをいつでも楽しめる「チェックチャンネル」や、クルマだけでなくスマホ単体でも手軽に「ミュージッククルーズチャンネル」のストリーミング再生を楽しめる「スタンドアローンモード」などが追加され、エンタテインメント機能が強化されています。

また、歌い出し前に歌詞を読み上げる「SingNow」機能が加わり、別売の「フリップダウンモニター」や「プライベートモニター」と組み合わせることで、リヤシートでも映像や音楽を楽しめます。

ナビ機能では、渋滞情報などを共有する「スマートループ」により蓄積されてきたプローブデータをサーバー上で高速演算し、時間・距離・料金・効率まで考慮された最適なルートを探索する「スーパールート探索」に対応。

ほかにも、ETC/ETC2.0の時間帯別割引料金も考慮する「ETC割引考慮ルート探索」にも対応し、同社独自開発の自車位置精度専用システムと「6軸3Dハイブリッドセンサー」を採用。

さらに、3種類の衛星(GPS、グロナス、みちびき)からの位置情報の同時受信とGPSの補正データ「SBAS」に対応することで高い自車位置精度を実現したとしています。

今回発売される最新サイバーナビは「AVIC-CL901-M」、「AVIC-CL901」、「AVIC-CW901-M」、「AVIC-CW901」、「AVIC-CZ901-M」、「AVIC-CZ901」の6タイプ。価格はオープンプライスで、市場予想価格は約16〜24万円。

同時に発売されたベーシックモデルは2機種で「AVIC-CW700Ⅱ」、「AVIC-CZ700Ⅱ」。価格はオープンプライスで、市場予想価格は約12万円としています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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