レース後半はタイヤ2スティント作戦のVivaCと、実質4回ピット作戦のLEONがピットインのたびにトップを入れ替えるというバトルを繰り返して行きます。
5スティント目にトップを獲り、そのまま大きなアドヴァンテージを築いていった山下健太選手から、最後のスティントを松井孝允選手に託したVivaC。
しかし路面温度低下にタイヤがマッチしていなかった様子で、VivaCはタイムがいまひとつ伸びません。そこに徐々に追いついてきたのがLEON。ラスト10周でVivaCを抜き去ることに成功。そのあともVivaCはLEONを追いかけることができず、2位を安定させるかの様に見えましたが、ラスト4周で痛恨の横転クラッシュ!ドライバーの松井選手は無事でしたが2位の18ポイントも失ってしまいます。
この時点で存在感を示したのがランボルギーニ勢。VivaCの戦線離脱のおかげで2位と3位を獲得します。
優勝はLEON CVSTOS AMG。この優勝でランキングトップの52ポイントを獲得。ランキング2位はグッドスマイル 初音ミク AMGの50ポイント。そしてランキング3位にVivaC 86 MCが42ポイントと続きます。
次戦は唯一の海外戦、Chang SUPER GT RACEとして10月7〜8日にタイのブリーラムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで開催されます。シリーズポイントの行方を見届けるためにも重要なレースとなります。
2018年のSUPER GT鈴鹿戦は300kmフォーマットでの開催となります。伝統の鈴鹿1000kmはこのレースでファイナルとなりますが、2018年からはもっとスケールアップした10時間というレース時間のSUZUKA 10 HOURSとして生まれ変わります。
(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)