トヨタとBMWの共同開発がどの程度進んでいて、どういったモデルになるのかはスクープ系記事にお任せするとして、「BMWコンセプトZ4」を見ていきましょう。
BMWは「Concept Z4」は、ダイナミックで進歩的なフォルムをまとい、軽快感を抱かせるデザインが特徴。あくまでコンパクトサイズでありながら、ロングホイールベース、コンパクトなリヤエンド、伸びやかなシルエットというZ4のアイデンティティは継承されているそうです。
BMWの新たなデザイン言語で設計されたという「Concept Z4」は、ダイナミックなフロントマスクからサイドまで、キレイにカットされたテールエンドまで、複数のラインと絶妙な線によって表現されています。
また、「シャーク・ノーズ」と表現されるフロントエンドも踏襲され、フロントフェンダーの後にある大型エアブリーザも印象的。
コンセプトカーのボディカラーであるオレンジは、エクステリアの立体感を強調して、明暗のコントラストを強調。さらに、スポーティな2色スポークデザインの20インチ軽合金ホイールは、ボディサイドに調和をもたらしながら存在感を主張しています。
かつての名車BMW Z8と関連性がもたらされたというフロントマスクは、キドニー・グリルの内側に「BMW 328 ミレッ・ミリア」のような1930年代のBMWロードスターのスポーティで機能的なキドニー・グリルを思い起こさせるメッシュを使ったデザインも特徴。
力強いホイールアーチが目を惹くリヤセクションは、スリムなL字型テールランプによりワイド感が強調され、リヤエプロンがダイナミックな印象を作り出しています。さらに、地を這うようなカーボンファイバーディフューザーがスポーティムードを高めています。 外装色を多く採り入れたインテリアは、内・外装の関連性を視覚的に強調しながらも、あくまでコクピットは黒を基調としたスポーツカーらしさを感じさせる仕上がり。
インパネとセンターのマルチインフォメーションディスプレイは、最新の人間工学により設計されていて、 2つのディスプレイは、ほぼ同じ高さに配置され、1ひとつのユニットのように見せる工夫もされているとのこと。
提供されるコンテンツは、ルート案内、プレイリスト、その他のインフォテインメント機能で、タッチ操作で選択できます。ヘッドアップディスプレイも用意され、重要なドライビング情報が表示されます。シートは、クロムのアクセントと六角形のレーザーカットがモチーフとして使われていて、インパネやシート、カーボンファイバーのサイドステップ(ドアシル)にエンボス加工された非対称のロゴが配されています。
BMWの発表を見る限り、「BMWコンセプトZ4」には次期スープラのヒントは隠されていませんでした。デザイナーの写真に「BMW Concept Z4, Making of. 」として日本人と思われる若い方が映っていることくらでしょうか。
(塚田勝弘)
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