トヨタ自動車(以下トヨタ)とセブン‐イレブン・ジャパンが8月9日、水素を燃料として大気汚染物質を一切排出しない商品配送用FC(燃料電池)トラックの導入に向け、基本合意書を交わしました。
両社はトヨタが新たに開発するFCトラックや発電機等の導入により、低炭素社会・水素社会の実現に貢献することを目指すとしています。
2019年をめどに共同で実証実験をスタートさせるそうで、専用の配送車両はトヨタが日野自動車のトラックをベースに開発・製造。将来の商品化も視野に入れているそうで、導入台数や積載量、性能などの詳細は今後詰めるそうです。
日本経済新聞によると、セブン‐イレブン・ジャパンは国内で約2万店のコンビニを展開しているそうで、店舗に商品を配送するトラックを約5800台保有している模様。
トヨタとセブン‐イレブン・ジャパンは、HVなどを含む環境対応車両を2020年までに現状の15%から20%に高めることを目標にしており、今後以下の具体的なテーマを検討するそうです。
①商品配送用冷蔵・冷凍車の動力や電源を燃料電池化
②自動車用FCユニットを活用した定置型蓄電池の開発
③災害時の非常用電源として定置型蓄電池を活用
両社は今後、開発した蓄電池と既存の太陽光発電装置を組み合せるためのエネルギーマネジメントシステムについても構築するそうで、物流と店舗の省エネルギー化やCO2排出削減に向け、水素を積極的に活用していく考えのようです。
(Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)
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