30周目から上位陣がタイヤ交換のためにぞくぞくとピットイン。まだタイヤ交換をしていないフェルスタッペンが首位、2位ベッテル、3位ライコネン、4位ボッタス、5位ハミルトンと続きます。
35周目、6位争いを続けていたカルロス・サインツJr(トロロッソ)とアロンソが同時ピットイン! ピットアウト後、サインツJrの真後ろにアロンソがピッタリとつき、スペイン出身同士の熱い戦いが繰り広げられました。そして37周目のターン2でアロンソがサインツJrをパス。6位に浮上します。
42周目、フェルスタッペンがタイヤ交換のためにピットインをし、10秒ペナルティも消化。これで首位がベッテルに戻りました。
46周目、ボッタスにハミルトンを前にいかせるようチームオーダーが出されました。ボッタスは指示通りハミルトンにポジションを譲り、ハミルトンは前にいるライコネンを追い掛けます。するとハミルトンとボッタスに「もしルイスがキミを抜けなかったら順位を戻す」とチーム無線が入ったのです。
もし抜けなかったとしても、ベッテルと1ポイント差でドライバーズチャンピオンシップを争っているハミルトンはひとつでも多くポイントを獲得したいところ。果たして、ハミルトンはこの約束を守るのでしょうか……。
レース終盤、セーフティカー後から訴え続けているステアリングの不調で、ベッテルのペースが上がりません。そんなベッテルの後ろにはチームメイトのライコネンが1秒以内までせまり、そしてその後ろを走るハミルトンもライコネンに1秒以内まで近づいてきました。
ハンガロリンクは抜きづらいサーキット。両者なかなか勝負をしかけることができません。しかし一瞬でもミスをしたら簡単に抜かれてしまうというギリギリの戦いで、息をするのを忘れるほど(!?)の面白いレースでした。