これによると、FCA USはディーゼルエンジンを搭載した2014-2016年型Jeep Grand CherokeeおよびRam 1500における排出制御技術に関連した問題を解明するため、徹底した車両テストを含め、米環境保護局(EPA)およびカリフォルニア大気資源委員会(CARB)との協力を何か月にもわたって進めてきたそうです。
対策として、FCA USは、排出制御ソフトウェアのキャリブレーションについてアップデートを実施。これによってEPAとCARBからの懸念に応えられると確信しているとのことで、2017年型Jeep Grand CherokeeおよびRam 1500ディーゼル車についてディーゼル車排出の認定を正式に当局に申請しています。
EPAとCARBからこの認定が得られることを前提として、FCA USは2014-2016年型Jeep Grand CherokeeおよびRam 1500ディーゼル車についても、これと同じ修正版の排出制御ソフトウェアをインストールする計画。
FCA USはこれにより、これらの車両における排出制御ソフトウェアのキャリブレーションへの、両当局からの排ガス不正問題の懸念に応えられるものと確信しているとコメントしています。
これらのアップデート版ソフトウェアキャリブレーションのインストールにより、該当する2014-2016型車両の排出が改善されると期待しており、また性能や燃費に影響が及ぶとは考えていないそう。
アメリカでは、該当車種のアップデート版ソフトウェアキャリブレーションが実施されていて、欧州でも訴訟や同様の対応が図られる可能性があり、その際には当然スズキの該当車種ビターラも同様の対応が求められると思われます。
(塚田勝弘)