「DNGA」第1弾の新型ダイハツ・ミラ・イースの軽量化のポイントと効果は?

「DNGA」にはもちろん、新プラットフォームも含まれていて、第1弾となるミラ・イースには多くの工夫が凝らされています。

車両全体で80kgに達したという軽量化は、シェルボディの「Dモノコック」の採用をはじめ、足まわりの軽量化、樹脂パーツの採用、内・外装部品の合理化などにより達成。

「Dモノコック」と呼ぶ軽量高剛性ボディは、サイドアウターの厚板ハイテン化、さらに超ハイテンも採用されています。

足まわりでは、日本車で最軽量という13インチタイヤ(スチールホイール含む)が採用されているほか、足まわり部品の形状を見直すことで約15kgの軽量化を達成。

外観では、フロントフェンダーやバックドアを樹脂化し、インパネの板厚薄肉化、新軽量骨格シートなどにより内・外装の軽量化が図られています。バックドアは、インナーパネル成形と組み付けを内製化することで技術の低コスト化と技術の「手の内化」が図られています。


軽量化により走りの面でチープさが出ていないか、乗り心地に安っぽさが出ていないか懸念されますが、少なくてもタウンスピードでは大きな課題はない印象。軽くなったことで、49ps/57NmというNAエンジンのみでも過不足ない動力性能を得ています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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