先輩の勧めは断れない!? F1初表彰台でランス・ストロール選手がシューイを披露!【2017年F1第8戦アゼルバイジャンGP】

2017年F1第8戦アゼルバイジャンGPが、バクー・シティ・サーキット(6.003km、周回数51周)で開催されました。

グランプリの開催国、アゼルバイジャン共和国はロシア、ジョージア、アルメニア、イランと陸地でつながっており、レースが行われる首都バクーは油田によって19世紀から栄えた街で、近年再びバブルが訪れ「第二のドバイ」と呼ばれています。

バクー・シティ・サーキットはカスピ海に面する新旧市街地を舞台にしたコースで、昨年は「ヨーロッパGP」と呼ばれていましたが、今年から「アゼルバイジャンGP」に名称が変更され、2回目の開催となりました。

ポールポジションを獲得したのは前戦カナダGPと同様、ルイス・ハミルトン選手(メルセデス)。

以下、2番手バルテリ・ボッタス選手(メルセデス)、3番手キミ・ライコネン選手(フェラーリ)、4番手セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)、5番手マックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)が続きます。

旧ヨーロッパの街並みと新都市が融合した美しい情景のバクー・シティ・サーキットに全車が並び、いよいよレーススタートです!

スタート直後のターン2で3番手のライコネン選手がでボッタス選手のアウト側に並び掛けましたが、縁石を踏みコントロールを失ったボッタス選手はライコネン選手に接触。ライコネン選手は5番手まで順位を落としてしまいました。

一方のボッタス選手もこのアクシデントでフロントウイングのパーツがはずれ、右フロントタイヤもパンク。フロントウイングとタイヤ交換のための緊急ピットインを余儀なくされ、最後尾まで順位を落とします。

荒れたスタートとなったアゼルバイジャンGP。これは大波乱なレース展開になりそうです…!

10周目、ダニール・クビアト選手(トロロッソ)がターン13でストップ。セーフティカーが導入されました。このタイミングで、上位勢が一斉にスーパーソフトからソフトに履き替えタイヤ交換義務を果たします。

11周目、今度はフェルスタッペン選手のマシンがスローダウン。「エンジンの調子が悪い!」とチームに訴え、ピットに戻りますが残念ながらリタイアとなってしまいました。前戦に引き続き、マシントラブルでリタイアとなってしまったフェルスタッペン選手。なかなか思うようなレースができません。

17周目にレースが再開しましたが、ライコネン選手のマシンからパーツがとびコース上に落ちてしまったため、再びセーフティカーが導入。

「20周目からレース再開」とのアナウンスが入り、トップを走るハミルトン選手はレース再開に向けペースをコントロールします。しかしリスタート直前のターン15で2番手のベッテル選手が、ペースを落として走るハミルトン選手に激突!

そして次の瞬間、ベッテル選手はハミルトン選手の真横にクルマをつけジェスチャーで猛抗議しながらマシンを横にふり、ハミルトン選手のマシンに当ててしまったではありませんか! お互い大きなマシン損傷がなく良かったですが、そもそもセーフティカー中は1列に隊列を作らなければいけないもの。でも、よっぽど熱くなってしまったのでしょう……。

F1のルール的にはNGなことですが、個人的にはドライバーの人間味あふれるシーンで面白いな、なんて思ったり。

そんなアクシデントもありながらレースは再開しましたが、その直後、今度はフォースインディアのチームメイトバトルが勃発。2台のマシンが接触し、またしてもパーツがコース上に落ちてしまいました。コース上を清掃するため、レースは赤旗中断。

全車ピットレーンにマシンを並べ、スーパーソフトにはき替えました(赤旗中断時、ピットレーン停車中の作業は可能)。

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
続きを見る
閉じる