トヨタが遠隔拠点との車両情報共有で3D‐VRシステムを導入

iSiDの発表(6月20日)によると、同システムではインターネット空間上に配置した実物大のリアルな車両モデルを3D画像としてヘッドマウント・ディスプレイ上に再現することが可能で、離れた拠点にいる複数のユーザーが同一空間で1台の車両を眺めているかのような仮想環境を実現。

車両の精緻な3D画像に加え、機構のアニメーション表示、モデルと視点の自由な移動、指示箇所へのマークの付与、ドキュメントの閲覧、音声会話、アバター表示といった機能を有しているそうです。

本システムでは、3Dゲーム開発プラットフォームとして高いシェアを有する「Unity」ソフトウエアと、オンラインゲーム等で遠隔地ユーザー間のコミュニケーションを実現するネットワークエンジン「Photon」を活用。

これまで困難とされていた遠隔地間における精緻な3D映像によるコミュニケーションが可能となり、多大なコストや時間の節約を実現、効率良く効果的な教育が行える環境が整うといいます。

iSiDとトヨタは、今回開発したプロトタイプをベースに、要望を集めてさらなる改善を図り、今年度中にトヨタの複数拠点において実証試験を行う計画のようです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、iSiD)

【関連リンク】

iSiD(電通国際情報サービス)
https://www.isid.co.jp/

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Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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