iSiDの発表(6月20日)によると、同システムではインターネット空間上に配置した実物大のリアルな車両モデルを3D画像としてヘッドマウント・ディスプレイ上に再現することが可能で、離れた拠点にいる複数のユーザーが同一空間で1台の車両を眺めているかのような仮想環境を実現。
車両の精緻な3D画像に加え、機構のアニメーション表示、モデルと視点の自由な移動、指示箇所へのマークの付与、ドキュメントの閲覧、音声会話、アバター表示といった機能を有しているそうです。
本システムでは、3Dゲーム開発プラットフォームとして高いシェアを有する「Unity」ソフトウエアと、オンラインゲーム等で遠隔地ユーザー間のコミュニケーションを実現するネットワークエンジン「Photon」を活用。
これまで困難とされていた遠隔地間における精緻な3D映像によるコミュニケーションが可能となり、多大なコストや時間の節約を実現、効率良く効果的な教育が行える環境が整うといいます。
iSiDとトヨタは、今回開発したプロトタイプをベースに、要望を集めてさらなる改善を図り、今年度中にトヨタの複数拠点において実証試験を行う計画のようです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、iSiD)
【関連リンク】
iSiD(電通国際情報サービス)
https://www.isid.co.jp/