10代目R34スカイラインがアピールした「BMWか、メルセデスか、新しいスカイラインか」とは!?【スカイライン60周年記念】

始まりがあれば終わりもあるのが、世の常。円熟の域に達した名機RB26DETTを搭載し、迫力あるフロントマスクの2ドアボディをまとったR34スカイラインGT-Rは、少し遅れて登場。スカイラインとしては最強にして最後のGT-Rとなりました。

特にR34GT-Rは、チューニングの世界でも名を馳せ、自主規制の数倍ものパワーを発揮する「公道モンスターマシン」として君臨。ただ簡単にパワーが上がりすぎたため、現行GT-Rの開発の際には、お役人からチューニング幅を制限するよう指導が入ったと聞き及んでいます。

一方、日産の企業経営は悪化の一途をたどり、1999年に日産はルノーから出資を受け入れ、ルノーの傘下に入りました。R34スカイラインは販売を継続したものの、約3年という短いライフで生産を終えたのです。

ちなみにR34スカイラインがどういうクルマなのかは、現在の中古価格を見ればわかります。R34GT-Rはもちろんのこと、標準仕様でも高い値札にビックリ。硬派なアイデンティティと高いスポーツ性能、そしてファミリーでも不便のないユーティリティが根強い人気に繋がっているのだと思います。

そしてルノー傘下となった日産では、ゴーン社長(当時)のコミットメント経営による大規模な建て直しが始まるのです。

(星崎 俊浩)

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