愛車との対話が楽しくなる? スバルの「アイサイト」がグランドツーリング性能を進化させる!

これまではステレオカメラによって道路上の白線(左右)を認識することで車線の中央を把握していましたが、新しいツーリングアシストでは、片側の白線やペイントがかすれている白線も認識できるようになっています。

渋滞時には周りクルマによって白線が隠れてしまうこともあります。「白線が見えなくても車線中央が把握できる」能力は、低速域での車線中央維持機能は必須の能力というわけです。

さらに、先行車の軌跡から道がまっすぐなのか、左右いずれかに曲がっているのかを判断できるようになったのもツーリングアシストにおける進化ポイント。もともと、アイサイトというのはステレオ画像のズレを用いて、対象物までの距離を測るという技術ですが、先行するクルマの後部をいくつものメッシュにわけて測定することにより、曲がっているかどうかまで判別できるようになったのです。つまり、白線がない道であっても、先行車が車線の真ん中を走っていれば、その動きを真似して走ることができるのです。

この部分が、新しいアイサイト・ツーリングアシスト最大の機能的進化といえるでしょう。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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