登録後13年を超えても、自動車税が割り増しにならないヴィンテージカーってどういうクルマ?

昭和20年以前のクルマで国内でいま現在も走っているクルマを調べてみましょう。その多くは、外国車。

国内に現存しているナンバー付きのクルマとしては、1920年代からのベントレー、オースチン、ブガッティ、ランチア、アルファロメオ、1930年代からのロールスロイス、アストンマーチン、ジャガー、モーガン、ライレー、MG、フィアットなどがあります。

これらのクルマが、今でもクラシックカー・イベントに登場し、疾走する姿が見られます。

ちなみに、国産車では1937年(昭和12年)のダットサンにナンバー付きがあるようです。

自動車税といえば気になるのは、排気量。

ざっと調べると、イベントに参加している1936年(昭和11年)製のベントレー・ダービーが4250ccで、重課税で8万7900円が減免後7万6500円。同じ年生まれのラゴンダ・LG45ラピードは4467ccですから、10万1200円のところ、8万8000円となります。とはいえ、同時代のヴィンテージカーは1000cc〜2000ccの排気量のものが大半を占めるようです。

もし、こういったヴィンテージカーを都内でお持ちで、手続きをまだしていないようなら、来年からは4月1日〜5月31日の申請期限内に、自動車検査証(車検証)の写しと、ナンバープレートと外観全景が確認できる写真、クルマの製造年が確認できる書類(輸入申告書の写しや現地車検証など)を用意して、都税事務所へ!

上記のとおり、数千円から数万円、維持費が節約できます。

「そのくらいの金額なら、届けでしなくてもいいよ」とおっしゃらずに。こういう制度は利用している方がいらっしゃるのが大切。

 先出のトヨペットクラウンや、トヨタ2000GTやコロナマークII、セリカ、日産フェアレディZやハコスカ、日野コンテッサにいすゞベレット……国産のヒストリックカーまで減税、もしくは免税の波が広がるためには、初めの一歩の実績が大切です。

この記事の著者

古川教夫 近影

古川教夫

1972年4月23日生。千葉県出身。茨城大学理学部地球科学科卒。幼稚園の大きな積み木でジープを作って乗っていた車好き。幌ジムニーで野外調査、九州の噴火の火山灰を房総で探して卒論を書き大学卒業。
ネカフェ店長兼サーバー管理業を経て、WEB担当として編プロ入社。車関連部署に移籍し、RX-7やレガシィ、ハイエース・キャピングカーなどの車種別専門誌を約20年担当。家族の介護をきっかけに起業。福祉車輌取扱士の資格を取得。現在は自動車メディアで編集・執筆のほか、WEBサイトのアンカー業務を生業とする。
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