5月9日に行なわれた石井啓一国土交通大臣が記者会見で、公道を走るカートについて、シートベルトの装着など安全対策の検討に入るという報道がありました。
現状では「マリカー」などの公道を走るカートは、なぜシートベルトもヘルメットも要らないのでしょうか。
それには、車両をめぐって国が定めた、ふたつの法律が関係しているのです。
カートは、道路運送車両法上では四輪の原動機付き自転車(原付)であり、道路交通法上では普通自動車です。
このふたつの法律によって、カートはシートベルトやヘルメットの装着や装備の義務がなく、原付だけれど2段階右折の必要もなく、一般道を最高速度時速60kmで走行でき、乗用車だけれど車検もないのです。
なんだか一休さんのトンチみたいですね。その理由となる法律をみていきましょう。