レビンやフロンテクーペも、無ければ作る! MR2誕生前夜、自作ミッドシップを作った勇者たち[後編]

TSチューンのチェリー用ユニットが光る!

フロンテA12ミッド by マッドハウス

なんと、10年前にも改造ミッドシップ・マシンがあった! それも、フロンテにニッサンA12型パワーを搭載したものだ。製作はマッドハウス、10年前にジムカーナに出場していたという。RRのフロンテをベースに、チェリー用のエンジン、ミッション。それも1300ccにボアアップされている。LSD付きの5速クロス、ソレックスキャブに80度カムといったパーツ&仕様がズラッと並ぶ。

ユニークなのは、ミッション・リンケージ。通常は後方に出たものを、コの字型のかすがいでフロントへ取り回すが、リンケージをケースからフロント側へブチ抜いて使用している。完成したフロンテの重量配分は、41対59で、車両重量は475kg。ちなみに、ガソリンタンクは4Lダケしか入らない!

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【前編】【後編】と2回に分け紹介したミッドマシンたち。切った貼ったではない、ちゃんと走って競争力も美も兼ね備えたマシンでしたね。OPT創刊から2年チョイの時代。熱いチューンドたちで溢れています(各マシン紹介のキャプションは画像を拡大してチェックしてくださいね)。

[OPTION 1983年10月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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