4月22日・23日に開催された、大阪府堺市が所有する優美なスタイルのBMW車を展示する「堺市ヒストリックカーコレクション」(堺市BMWコレクション)の見学会。
会場でひときわ目を引いたのは、真っ赤な「BMW 503 Cab」。
このモデルはアメリカ市場向けにBMW503をカブリオレ化したモデルで、スポーツカーにふさわしいスタイリッシュなオープンカーに仕上げられています。
セダンタイプで美しいスタイルを披露しているのが「BMW 3200S」 です。ボディカラーは上品なベージュ色で、内装の赤いシートとのコンビネーションがぴったりです。
「BMW 328 ウェンドラー」は、BMW328のシャーシをベースに、ウェンドラー社がボディデザインを担当した特別モデルです。この車は戦前の最高峰車種として美しいボディデザインと高級感をあわせ持つことが特徴で、脱着式ルーフと後部のトランクを装備しています。
同じく ウェンドラー社がボディデザインを担当した「BMW 335 ウェンドラー」は、、BMW製の6気筒3.5リットルエンジンを搭載したBMWの大型車を代表するモデル。当時の当時の資材不足の影響で生産台数が少ないと言われています。
そしてクラシックスタイルの美しいオープンボディを持つのが「BMW 315/1 ロードスター」です。このモデルは1935年のベルリンオートショウに出品され、シュポルト・ワーゲンと呼ばれた2座スポーツクーペです。また、数々のレースでも好成績をあげたことでも有名になりました。
BMW 315/1 ロードスターは、1983年にアメリカで購入された原車をレストアしたもので、見学会当日には、このロードスターを現在の美しい状態にレストアした修復作業の過程も写真パネルで展示されました。
そのほか、堺市BMWコレクションには購入した原車をレストアするための木型やレストア用のパーツ類も含まれていおり、同コレクションを収集されたコレクター・土井氏のBMW車に対する情熱を感じました。
(山内 博・画像:山内撮影)