ACC設定も180km/hまでOK! ここまで来たか!!と感心させられる 日本のプレミアムカーに吹く新しい風【レクサスLC試乗】

今まで、国産車はクルーズコントロールの設定速度は114km/hまでしか設定できなかったのですが、レクサスLCはなんと180km/hまで設定できるようになりました(もちろん、180km/hで走行していいという話ではありません)。114km/h上限というのは自工会内での自主規制だったのですが、高速道路の法定速度アップを前にその自主規制を撤廃。レクサスLCが最初の例になったということでした。

レクサスLCはワインディングでも非常に気持ちのいい走りを示してくれました。レクサスLCの全幅は1920mmとかなり幅広ですが、タイトなコーナーが連続することが知られる奥比叡ドライブウェイでももてあますことはありませんでした。1000万円オーバーのクルマをワインディングで走らせるとかなり緊張するもの(私の場合は)ですが、今回はそうした緊張もなし、非常にリラックスした状態でLCを楽しむことができました。同じように1000万円を超えるNSXで六甲山を走ったときに感じた緊張感とはまるで別の感覚でした。NSXの緊張感は緊張感で心地よいものですが、クルマの性格の違いをまざまざと感じたという印象です。

 

今まで日本のクルマにはなかったジャンルを見事に開拓したレクサスLCはエポックメイキングなクルマであることは間違いありません。日本の自動車産業もついにここまで来たか! と感心させられる試乗となりました。

(諸星 陽一)

この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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