■フェルナンド・アロンソインタビュー
現役最強ドライバーと言われているフェルナンド・アロンソ選手(マクラーレン・ホンダ)ももう35歳。「引退」の二文字がちらつくお年頃です。そんなアロンソ選手がロングインタビューで自身のF1人生について語っています。
マクラーレン・ホンダに移籍して早3年。なかなか結果がでず、「このまま嫌になって引退してしまうのでは?」と不安に思っている方、多いのではないでしょうか。しかし、そんな私たちファンの不安を吹き飛ばしてくれる、アロンソ選手らしい言葉がかえってきましたよ。
「『アロンソはよく耐えられるな。チームを離れればいいのに!』と書かれているのをよく読むけれど、やめてどこへ行く?家に帰るのか?キッチンで朝食を作ったり、ソファでレースを見る?それは問題の解決にはならない。解決するには、全力を尽くして事態の改善を図るしかない。そのためにはチームに対して強力なリアクションをとるよう求める必要がある。」
みなさんご存知の通り、背中に武士のタトゥーを入れる程、日本の文化に心酔しているアロンソ選手。実際に日本人スタッフと働き、ともにつらい経験をしている現在、日本人に対する見方は変わってしまったのでしょうか・・・。
「いや、それは変わらない。日本の伝統や価値観を学ぶことはいつだって楽しい。日本の文化に関する本は何冊も読んでいるし、これからも読むつもりだ。彼らと一緒に働けてすごくうれしい。その気持ちは変わらないよ。ただ、F1の世界は競争が激しい。進歩するのに時間をかけている余裕はないんだ。すぐさまいい仕事をしなければならない。それができなければ、あらゆる要素を変える必要があるんだ。じっくり学習していくような時間はない。」
そして誰もが気になる「引退」について、「まだ分からない。」と答えたアロンソ選手。
「引退については答えられないな。もちろん、もう一度タイトルを獲りたいという夢はある。僕自身は準備はできているんだ! テストの後でも言ったことだけど、コーナーでの走りに関しては僕より速いドライバーは誰ひとりいないと思う。実際に走っていて、そう感じたんだ。今年新しくなったマシンは、本物のF1カーだ。コーナーリングスピードが増して、走っていると以前よりもずっと楽しい。」
「タイトルを獲る準備はできている」とは、なんて頼もしいのでしょう! そんなアロンソ選手には「夢」があるのだそうです。
「上位争いをして、チャンピオンになりたい。それを今も夢見ている。引退については、いつも言っているとおりだ。僕が夢見ているのは、このままの状況で引退することじゃない。もう一度ワールドチャンピオンになって、その後、正しいタイミングで引退することなんだ。」
アロンソ選手がワールドチャンピオンに輝いたのは2005年と2006年。そして最後に優勝したのは2013年スペインGPです。マシンの調子が悪くても、マシンの最大限の力を出し切って走る姿は心を打たれますよね。でも、やっぱり見たいのはストレートで他のマシンにどんどん抜かれていく姿ではなく、優勝した時のあの雄たけび! アロンソ選手の「夢」が叶うことを信じて、これからも応援していきます!!
(yuri)