日産ノートe-POWERは高級指向!? 人気の秘密と「ひと踏み惚れ」とは?

人気のノートe-POWERに関して、プレス向けに技術説明会(社内向け技術発表「うんちく大会」の紹介)と販売実績や販促活動などの報告が3月末にありました。

11月から2月累計でノートe-POWERの比率は68%に達していて、e-POWERの中では「X」が約6割、「メダリスト」が約3割、「NISMO」が約1割だそう。従来のノート(ガソリン、スーパーチャージャー搭載車)よりもメダリスト、NISMOを選択する傾向があるそうで、ノートe-POWERはより上級指向のユーザーから支持されています。

ノート全体のボディカラー構成比ではホワイトやシルバー、グレー、ブラックなどの定番が売れているものの、「プレミアムコロナオレンジ」などの明るい色も想定よりも人気とのことで、e-POWER効果がボディカラーにも出ています。

「電気自動車のまったく新しいカタチ。」を謳うノートe-POWERのコピーには賛否両論がありますが、「乗ってもらわないとわからない」という危機感があったようで、日産本社ギャラリーだけでなく、イオンモールで特設試乗会を設定するなど、マーケティング、セールス手法も工夫を凝らしたそう。

ノートe-POWERの好評点は「力強い走り・加速」、いわゆる「ワンペダル」と呼ばれているアクセルペダルでの加減速、静粛性、燃費性能などで、「ひと踏み惚れ」といった直裁的かつ印象的な言葉も生み出したそうです。

興味深かったのは、「乗ってもらわないとわからない」としたe-POWERに乗りに来た人の中に、リーフにも乗るとリーフを指名したケースもあるそう。リーフが売れなくなりそうという心配もありますが、相乗効果も望めるのかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる