【どうなる、2017年のF1!?】
30年F1を追うF1速報特約ライター、ルイス・バスコンセロス氏が今シーズンの気になる3つのトピックを徹底解説。その中でも特に気になるキーワード「チームメイトバトル編」をみていきましょう。
現代のF1ドライバーのなかで最も優れているといわれている、ハミルトン選手とアロンソ選手。ふたりともベッテル選手のように4回世界タイトルを獲得したわけではありません。しかし、ベッテル選手は2014年にリカルド選手に惨敗し、昨年はキミ・ライコネン選手(フェラーリ)と比べてパフォーマンスがぱっとしないことから、F1のエキスパート界の間では評価はいまひとつなのだそう。
ところが、ハミルトン選手もアロンソ選手も、ベッテル選手のようにチームメイトに「完敗」したことは一度もありません。
しかし長年、自分の存在を脅かす恐れがほとんどないようなドライバー達と組んできたふたりは、今年は若く優れたドライバーをチームメイトに迎えます。「彼らは僚友を倒し、自分こそが新たな王であるということを証明するために、持てるすべての力を注いで戦いを挑んでくるだろう。」とバスコンセロス氏が予想しています。
果たして、現役最強の2人は今後の活躍が期待されているバルテリ・ボッタス選手(メルセデス)とストフェル・バンドーン選手(マクラーレン・ホンダ)から王座を守ることができるのでしょうか。
そしてチームメイトバトルでもう2組注目したいのが、フォースインディアとウィリアムズ。両チームともベテランドライバーと新人ドライバーのペアなのです。
まだ27歳でありながら、今年がF1で7年目のシーズンのセルジオ・ペレス選手(フォースインディア)は、2015年にフォースインディアでテスト経験があるエステバン・オコン選手を歓迎。「現状、ベストな選択だ」とチームを評価し、オコン選手は「彼から学ぶのを楽しみにしているし、全力で挑戦する。」とコメントしています。これは良い師弟コンビが期待できるかも!?
一方、ボッタス選手のメルセデス移籍により、引退を白紙に戻したフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)は、バルセロナテスト1回目で担当した2日間で3回もスピンを喫し、マシンを壊してしまったランス・ストロール選手について「まだ彼は18歳なんだからミスは当たり前」と擁護。記者会見を渋るストール選手に対し、余裕を見せつけました。
マッサ選手とストロール選手は、なんと17歳も年が離れているのです! ストロール選手が4歳の時にマッサ選手はF1デビュー。これは今シーズンのF1チームの中で群を抜いた年の差です。この二人がどのようなチームメイト関係になっていくのか、こちらも要注目ですね!