トランプ大統領、トヨタに米国への工場建設を改めて要請!

開発費用の大幅な低減に繋がることから、米自動車工業会は同方針を歓迎していますが、環境保護団体などは反発しており、燃費の良さをウリにして来た日本の自動車メーカーも、喜べない状況にあるようです。

そうしたなか、トランプ氏は同会合で、北米トヨタのジム・レンツCEOに対し、新工場を米国に建設するよう要請した(迫った?)そうです。

今年1月、SNS上でトランプ氏がトヨタのメキシコ工場建設を非難した際、豊田章男社長がその直後に米国向け新型カムリ発表の場で、これまでの同社の米国経済への貢献を訴えるとともに、今後5年間に米国で100億ドルを投資する方針をアピールしました。

その後、安倍首相とトランプ氏による日米首脳会談を経て、一旦事態が沈静化したようにも見えましたが、そうではなかったことが今回改めて浮き彫りになりました。

報道によると、トランプ氏は「厳しいことは判っている」としながらも、トヨタに米国への新工場建設を促したそうです。

日本国内の雇用維持で300万台の生産を維持する必要が有るトヨタとしては、難しい判断を迫られた形ですが、その一方で今後も米国との「持ちつ持たれつ」の関係を維持する必要もあることから、現在多くを占めるHVモデルの米国生産移管等を含め、何らかの対応が求められることになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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