「日本一速い男」が50年越しの夢・ロードレーサーに挑戦!

3月4・5日の2日間に渡って鈴鹿で開催された「モータースポーツファン感謝デー2017」のイベント・メニュー「HONDA ロードレースの源流」では、世界中のロードレースで活躍する日本製レーシングバイクの先駆けとなった、ホンダの世界グランプリ参戦マシン3台が蘇り、サーキットで快音を響かせました。

往年のマシン「RC166」には星野一義氏(69)、「RC164」には元ホンダのレジェンドライダーで星野氏が尊敬して止まない北野 元氏(76)、「RC142」には高橋国光氏(77)がそれぞれ搭乗。エンジンスタートとともに大迫力のサウンドを炸裂させ、サーキット走行を披露。

日本のモータースポーツの原点となったのが、1959年のホンダによるマン島TTレースへの参戦で、1960年にはホンダワークスに入った高橋国光氏や北野元氏が世界への挑戦をスタートさせています。

星野氏は4輪レース時代に日産自動車のドライバーとして「日本一速い男」とも呼ばれましたが、中学生の頃には北野氏や高橋氏がマン島TTレースや世界選手権で活躍する姿をオートバイ雑誌で毎日のように眺めていたそうです。

星野氏にとってホンダのバイクは憧れの存在だったそうで、半世紀以上持ち続けていた子供の頃からの夢を遂に鈴鹿で実現できるとあって、今回のイベントでは走行前からやる気満々の様子。

あこがれのライダーである北野氏や高橋氏とのデモランが実現した星野氏は、サーキット走行を終えるとすっかりホンダのRCライダー気分と化した模様。

走行後のインタビューでは「これからマン島に行ってきます!」とジョークが飛び出すなど、嬉しさで満面の笑みを浮かべる無邪気な星野氏の様子がとても印象的でした。

Avanti Yasunori・画像:HOSHINO IMPUL)

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この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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