パサートCCの後継「フォルクスワーゲン・アルテオン」がワールドプレミア【ジュネーブモーターショー2017】

さらに、標準装備されるLEDヘッドライトとデイタイムランニングライトは、ラジエーターグリルとボンネットに施されたクロームメッキのクロスバーに組み合わされ、スポーツカーを彷彿とさせる顔つきになっています。また、力強さを感じさせる前後フェンダーアーチや20インチのアルミホイールによるサイドビューも見どころ。


エンジンは150psから280psまで、6タイプの直噴ターボエンジンが用意されています。すべて直列4気筒で、ガソリンのTSI、ディーゼルのTDIともに、ベース仕様と中間仕様は最高出力が同一となり、それぞれ150psと190ps。

もっともパワフルなガソリンのTSIは280psで、ディーゼルのTDIは240psを誇ります。新設計されたのは、ベース仕様のガソリンエンジン「1.5 TSI Evo」で、新設計気筒休止システムのアクティブシリンダーマネージメント(ACT)などにより高い燃費性能を両立しているとのこと。

ほかにも、最新のエマージェンシーブレーキを含むドライバーアシスタンスシステムをはじめ、9.2インチディスプレイは「ジェスチャーコントロール」に対応しているほか、アクティブインフォディスプレイ(フルデジタルインストルメント)やヘッドアップディスプレイといったオプションが用意されるなど、フォルクスワーゲンの最新装備が満載されています。

 

また、後席ニースペースを含む広いキャビン、そして563L〜1557Lまで拡大可能な荷室容量など、スタイリッシュでありながらフォルクスワーゲンらしい実用性の高さも確保されています。

パサートの上位モデルとして、CCの後継として定着させることができれば高い収益が期待できる高級モデルだけに、フォルクスワーゲン・アルテオンにかかる期待は高いでしょう。

なお、ドイツ国内では6月中旬から納車が始まる予定で、欧州の一部の国向けの予約注文は、ジュネーブでのワールドプレミア直後からとされています。日本への導入はアナウンスされていませんが、早くても来年以降になるようです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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