浜松とトリノで練り上げた、新型スイフトの新たなデザインテイストとは?

■浜松とトリノで練り上げた工芸的な面質

新型スイフトの新しさの原点は、スズキが東京モーターショーに出展した2台のコンセプトカーにあります。2011年のレジーナと2013年のクロスハイカーは、従来の機能主義的なデザインではなく、工芸的な造形にトライしたもの。そこで新型スイフトにも工芸的な面質を取り入れるべく、デザイン開発が進行していきました。

またデザイン陣は欧州でのモデル開発にこだわり、先行開発と量産開発の2度に渡ってイタリア・トリノのスタジオで立体モデルの作成を行いました。

しかも場所は違ってもやることは同じかと思いきや、さにあらず。日本ではクレイ(粘土)を盛って造形するところを、欧州ではケミカルウッド(樹脂製合成木)の削り造形になるため、クレイとは異なる面質や塊感を出せるとのこと。

最終的には、浜松案とトリノ案を融合。「近づいてみると工芸的に手を掛けた味わいが感じられるような造形」を目指し、スタイルを磨き上げていきました。新型スイフトでは、浜松とトリノで練り上げた工芸的な面質が、見処のひとつとなっています。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

第546弾スイフトのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=9379