全チーム新車発表も終わり、シーズン前のテストもスタート! F1 2017年シーズンが刻一刻と近づいてきました。
3月4日(土)発売の「F1速報2017 NEWマシン情報号」には、大幅なレギュレーション変更で姿を変えた新しいF1マシンの解説や、第1回バルセロナテストの様子が記載されています。熟読しすぎて時間が経つのを忘れてしまうほどの濃い内容です。その中でも特に気になるチームの詳細を見ていきましょう!
■F1オールNEWマシンプロフィール&ディテールCHECK!!
全10チーム中、やっぱり気になるのはマクラーレン・ホンダ。新車発表会で見せたオレンジ&ブラックのマシンは衝撃的でしたよね。なぜ昨年までのグラファイト・グレーから変更したのでしょうか。
本誌は「かつて栄光を極めたロン・デニス体制が昨年終盤で幕を閉じたマクラーレンは、新たな体制でまったく新しい伝説を作り出そうとしている。その意志はマシン名とカラーリングが刷新されていることからも十分にうかがえる」と推測しています。
そもそもオレンジは、ブルース・マクラーレンによって設立されたチームの黎明期に使用していたチームカラーで、その後スポンサーとの契約から採用されなくなったそうなのですが、マクラーレンという企業のコーポレートカラーとして市販車で現在も使用されている伝統の色なのです。
新しいカラーリングについて、エグゼクティブディレクターのザック・ブラウンは
「クルマに施されるカラーリングデザインについては、私たちも様々なデザインを検討した。だが、オリジナルのオレンジを取り入れてほしいというファンからの要望が強かったこともあって、その方向で行く事にした。私たちはいつもファンに喜んでもらいたいと思っており、オレンジを使うことは、私とマンスール・オジェとシーク・モハメド・ビン・アル・カリファの3人で構成される執行役員会の意向でもあったからだ。」
と語っています。
また、プロジェクト4を率いていたロン・デニス時代に受け継がれてきたマシン名「MP4」シリーズからも決別し、今年の新車は、マクラーレンを略したレターコードでもある「MCL」に変更。これに32昨目のマシンを加えた「MCL32」が新車の正式名に採用されました。
ロン・デニス体制が終わった途端、カラーリングとマシンの正式名まで変わるなんて……。ロン・デニスの影響力恐ろしや!
そして、カラーリングの次に驚いたのがフロントノーズのウイングマウントプレート。サイドからエアを引き込むマルチスリットが開けられており、アンダーフロアにより多くの空気を取り込む工夫がなされているのだそうです。
体制が一新し、カラーリングもマシン名もがらりと変わったマクラーレン・ホンダ。テストではパワーユニットのトラブルで思うような走行ができなかった日もあり、ファンとしては不安要素が残りますが、開幕では素晴らしい走りを見ることができますように!