バルセロナ・テストで超ピリピリムードだったチームはどこだ!?【F1速報×F1女子~2017 NEWマシン情報号~】

今シーズン期待できそうなのが、テストで好タイムを叩き出したフェラーリ。順調にテストが進んでいたように見えますが、昨年のテストでは見られなかった厳戒ムードが漂っていたのだそうです。

冬のオフテストは、報道陣にとって新車の細部をじっくり観察するまたとない機会。そんな報道陣の好奇の目からできるだけ新車を守ろうと各チームが奮闘するのは例年のことだそうなのですが、今年のフェラーリ秘密主義は、かなり異常なレベルだったのだとか。

周回を終えてピットに戻ってくるマシンを、メカニックが巨大な衝立で隠すのは他チームも同様だったそうなのですが、今年のフェラーリは衝立がひときわ大きく、報道陣を追い払う仕草もピリピリムード。他チームで連日行われるドライバーやチーム代表の囲み取材も、フェラーリだけはテスト2日目まで行わなかったのだとか!

メカニックに突き飛ばされたあるイタリア人ジャーナリストは「レッドブルに70ポイントもの大差をつけられ、コンストラクターズランキング3位に後退する惨敗に終わった2016年シーズンの結果に激怒したセルジオ・マルキオンネ会長が『今年こそなんとかしろ』とプレッシャーを掛けた。それが今回のピリピリした雰囲気の正体だ」と言っていたそうです。

そんなフェラーリの新マシンSF70Hと2016年マシンとの違いについて、本誌は以下のように解説しています。

新規定対応以外は基本的なフォルムを受け継いでいることが分かる。大きな違いはエンジンカウル頂部のシャークフィンとその後端に取り付けられた「Tウィング」、そしてフロントタイヤ後部からサイドポンツーン前端までの空間に装備されるバージボードを含むエアロデバイスの複雑化だ。
その他にもSダクト導入口となる「シャークマウス」の追加やSダクト出口両脇のフィン(左右2枚ずつ追加)など小変更は多い。個性的なのはサスペンションアームを避けるように上方に寄ったサイドポンツーン前部のエアインレットの形状とその構造。内部に複数の流路が設けられている。
(F1速報2017NEWマシン情報号より)

うーん、難しい単語がたくさん出てきて頭がこんがらがってきました。私のように文だけ読んでもピンとこない方には、ぜひF1速報を手に取ってもらいたいのです! 本誌には、昨年のマシンと今年のマシンを比較できるよう、2台のマシンが並べてあります。

これで「あぁ、このパーツのことを言っているのか!」と一目瞭然です。マシンの細部まで見ると、チームのこだわりが見えてきて更にF1が楽しくなりますよ。

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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