新車が発表されるときは「お披露目会」というお祝いなので、華やかな舞台が用意されています。
「トヨタ」は「メガウェブ」、「メルセデス・ベンツ」は「メルセデス・ベンツコネクション」など、自社の施設を利用することが多く、そこに昨年「BMW」が東京・お台場に「BMW GROUP Tokyo Bay」をオープン。ほとんどの新車発表はそれぞれの会場で行われることが多いのです。しかし、先日のトヨタ新型「プリウスPHV」や「トヨタ MIRAI」などは東京・お台場でも「科学未来館」。やはり『先進性』をイメージしたのでしょうか?
メルセデス・ベンツも車種によってはホテルで行われたり、昨年発表された新型「Eクラス」は、民間企業初となる「赤坂迎賓館」。ベントレーはザ・キャピトルホテル東急 「鳳凰」でした。
自動車メーカーは共に、今まで他社が行っていない会場でいち早く新車発表を行うのがお好きなようですが、先日行われたポルシェの新型「パナメーラ」の発表会。会場は東京・銀座にある東急銀座6階のキリコラウンジ。おそらくこの会場での開催も、自動車メーカ初。
私は残念ながら発表会へは取材のため行けませんでしたが、広報の方のSNSによると「会場に運ぶのにクルマがエレベーターに入らないサイズだったため、大型のクレーンで車両をつるし上げて運んだ」とのこと。
「パナメーラ」といえば初代は2009年、当時の確か世界一とかアジア一の高さを誇っていた上海にある超高層ビル「上海ワールドファイナンシャルセンター」にてワールドプレミア(世界初公開イベント)が行われました。その時は、エレベーターに縦に「パナメーラ」を立てて94階まで運んだということが話題になり、私の上海の会場でその模様を写していたビデオを見ました。ちなみに2代目「パナメーラ」も2年前に上海でワールドプレミアだったとか。
「パナメーラ」は高いところがお好きなようです。
確かにせっかくのお披露目の舞台、印象に残るシーンや場所だったりすると、記憶にも残りますが、なにより楽しいのです。
(吉田 由美)