4WDや電子制御よりも雪上、氷上で肝心要となるスタッドレスタイヤは、ブリヂストン・ブリザック「VRX」で「16GT FOUR」が215/55R17、「NISMO RS」が225/45R18サイズが装着されていました。
前後トルク配分は「100:0」から「50:50」まで可変させることが可能で、後輪左右トルク配分は「100:0」から「0:100」まで制御できます。トルクベクタリングはオンロードでの曲がりやすさが身上といえそうですが、氷上での効果も気になるところ。
滑りやすい氷上では、横滑り防止装置のVDCのオン/オフによる挙動変化が非常に分かりやすいですが、正直、氷上でトルクベクタリングを強く実感できる速度域でコーナリングを試すことはできませんでした。
外周路で確かにアンダーが出にくいのは軽くてコントロール性に優れるためなのか、それほどの速度域でなくても後輪左右のトルク配分の恩恵を得ていたのか、その両方なのかは断言できませんが、雪上だけでなく氷上でも比較的軽いことは有利というのを再確認できました。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)
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