クルマと占いの関係が気になったそもそもの発端は、キャンピングカーを住まいとしている筆者が、「風水」ってキャンピングカー暮らしに当てはめる事ができるのか?と疑問に思ったことにあります。
「風水」は専門知識が必要なので、地元・熊本で著名な占い師でもあるお坊さんに、地相・家相・風水・方位学の観点からアドバイスをお聞きしました。
オートキャンプ/車中泊など停泊する場合や、契約している駐車場を思い浮かべながら読んでみてください。
■方角は気にしなくてもいい?
意外なことに、クルマの場合「方角」についてはあまり気にしなくてもいいそうです。強いて言えば停める場所から出入り口までの方向、歩道/車道への導線がスムーズか、という方が重要で、これは家屋内での「生活導線」と似た理由で「気の流れ」が運気を左右するとのことでした。
■風の流れは気の流れ
側溝や用水路も含め、川の流れも風(気)の流れを生み出します。河原や橋のたもとなどは、風水的にあまりよくありません。橋の下や橋の両端にはよく駐車場がありますが、そういう場所での停泊はおススメしないとのこと。
※アクアラインや瀬戸大橋などは「建造物」に入るので大丈夫だそうです。
■注意すべきは「カド」
風水ではカドを「鬼角(きかく)」と呼び、人に向けられていると邪気を向けられているのと同等と考えられています。曲り角、カーブが膨らんだ側にも停めない方がいいそうです。
クルマ自体も、カドがない方が好ましいとのこと。一般的な乗用車はほとんど流線型ですから問題ないですね。トラックなども角はだいたい丸めてありますし。
■太陽光エネルギーを取り込む
風通しをよくし、自然光をたくさん取り入れると運気が上がるといわれています。クルマもたまには換気して、カーテンやスモークフィルムを貼っているなら窓を開けて太陽光を車内にたっぷり入れましょう。
■清潔さが運気アップの元
クルマも家と同じで、清潔にして、モノが散乱していたりゴミを溜めない、というのは基本です(ゴミ箱は蓋があるタイプがマスト)。もちろん臭気も運気ダウンの元!除菌・消臭剤がたくさんありますが、香りが個性的すぎるものは潜在意識に働きかけるので、別の効果を生み出してしまうことも。
ナノイーやプラズマクラスターなどのイオン発生機や、炭が無難です。炭は風水で嫌われる「じめじめ」を防ぐ除湿効果も得られるので一石二鳥ですね。
■リラックスできる空間づくり
「目」があるポスターや写真などを飾るのも風水的にはよくありません。いくら好きなアーティストであっても「視線」が気になってしまいますし、複数あると「霊道」が繋がる可能性があるというコワイ話も!
仮眠する場所などに「見られる」かっこうに貼ってあったり、特に向かい合わせに「目」が合うように貼るのは最悪です。そして写真同士でなくても、ミラーなどに反射しても「目が合う」ということになってしまいます。
車種・角度によってはサイドミラーを畳んだだけで「合わせ鏡」になるので、もしその場合はカーテンをつけるなど片方だけでも遮ってください。また、風水ではアルミ=鏡という概念になりますのでクルマを注意深くチェックしてみてください。
■よかれと思ってしたことが逆効果に!?
風水ではドライフラワーは「気枯れ(けがれ)」となり、ポプリも同様に敬遠されます。造花もよくないとされていますが、その主な原因はホコリが溜まることです。何につけ風水では「汚れ」を嫌います。稀に、ぬいぐるみをズラリと並べているクルマを見かけますが、ホコリが溜まらないよう、まめにお掃除した方がいいです。
生きた植物を飾るのはいいですが、ツタなど覆ったり絡みつく系の植物はおススメできません。風水では「生きている」植物や花を飾ることが大前提なのですが、車内には不向きですよね。飾るなら自然の風景や花の写真、絵がいいでしょう。
お話を伺ったお坊さんによると、運気アップのキーワードは「調和」です。上記のすべてを取り入れなくても、「気になる」項目を実践してみてください。
きっと「気持ちのいい」空間になるはずですよ。
(松本しう周己)
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