みちのく宮城の小京都で陶器市を開催・プラスアルファが楽しめる道の駅 村田(宮城)【車中泊女子の全国縦断記】

ドライブでお立ち寄りの定番ともいえる道の駅の中でも「プラスアルファ」が期待できる道の駅を紹介するシリーズ、今回のプラスアルファは少し趣向を変えて、イベントも絡めてご紹介します。

【道の駅 村田】
住所:宮城県柴田郡村田町大字村田字北塩内41
電話:0224-83-5505
駐車:普通車 50台/大型 5台/身障者 4台

道の駅【村田】は、東北自動車道 村田インターチェンジからすぐという好立地。特産品のそら豆を使用したうどん、そら豆アイスをはじめ新鮮な野菜がたくさん並び、9月下旬からは新米の販売もはじまっています。

生涯学習施設【村田町歴史みらい館】やデイキャンプが可能な村田町野外活動センター、城山公園に隣接しているのでお子様連れにも人気です。

【村田町歴史みらい館】では9月5日(火)から11月5日(日)まで、伊達政宗の書状8点を展示しています。歴史ファンにはたまらないですね! 入館無料なのも嬉しい。

開館時間/9:00〜17:00(展示室への入室は16:30まで)

山里の一軒宿・秘湯【鎌倉温泉】までは道の駅から約4〜5km。ただし道が狭く、私道なのかカーナビに最短の道路が載っていないのでずいぶん迂回するルートが表示されます。事前にGoogleMapなどで調べておくと心強いです。

山野をバックに、鄙びた木造の宿は雰囲気もよく、「古きよき温泉宿」の趣は紅葉シーズンにぴったりです。鎌倉権五郎景政が夢の中で女神から教えられ傷を治したという伝説に由来し、その温泉はアトピーや皮膚病に効果的だといわれています。

村田町は「蔵の町」として知られる、通称「みちのく宮城の小京都」。

仙台と山形を結ぶ街道の分岐点である村田は商都として賑わい、村田商人は、伊達藩が栽培を奨励していた紅花や藍を仙南地方で買い集めて江戸や上方へ運ぶ商取引を行っていました。当時の栄華を伝える豪勢な店蔵が、今も町の中心部に残っています。村田の町並みまでは道の駅から約1kmほどと、歩いても行ける距離です。

村田町では、毎年10月の第3金土日に【村田町陶器市】が開催されます。情緒ある古民家と風情ある陶芸作品は、とてもよく似合いますね。出店されている作品は撮影禁止のところもあるので、ひとこと声をかけてください。

正徳2年(1712年)創業の【大沼酒造店】では試飲もできます。

宮城県産ササニシキや山田錦を使用、蔵王山系の伏流水で仕込んだ地酒・乾坤一(けんこんいち)は、全国新酒鑑評会で金賞を受賞している銘酒です。

もとは「不二政宗」という名称でしたが、初代宮城県知事・松平正直氏が乾坤一擲(けんこんいってき)、のるかそるかの勝負をするという意味で、天地を潤すほどの満足を与える酒であるように名づけた、という逸話が残っています。

味噌や醤油の醸造販売などで栄えた豪商・大沼正七氏の屋敷跡【やましょう記念館】。見学は無料ですが要予約(まちの駅 蔵の観光案内所/ヤマニ邸)です。

【蔵の観光案内所】では、日本の伝統工芸「つまみ細工」体験もできます。1名様からOK、こちらも要予約です。

古きよき町並みの賑わいを今に伝える村田町をそぞろ歩きながら、歴史や芸術にも触れてみませんか。

【村田町陶器市】2017年のスケジュール
10月20日(金)10〜17時30分
10月21日(土)10〜17時30分
10月22日(日)10〜16時

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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