大ヒット確実!? トヨタC-HR・ハイブリッドモデルの走りを公道でチェック!

では、気になる走りはどうでしょうか?

クローズドコースで走らせたプロトタイプ試乗会でも確認できましたが、乗り心地の良さ、静粛性の高さは一級品。快適性に関しては、輸入コンパクトSUVを含めてトップクラスといえる仕上がりになっています。

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17インチと18インチを乗り比べると、ガソリン仕様も含めて前者の方が路面からの当たりがマイルドで、18インチはとくに中低速域でボディが揺すぶられるシーンが散見されます。ただし、これも乗り比べて分かるもので、18インチでもファミリーユースに応えてくれる乗り味に仕上がっています。

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売れているハイブリッドは2WDのみで、98ps/142Nmの1.8Lの直列4気筒エンジンに72ps/163Nmのモーターという組み合わせは2WDのプリウスと同じ。プリウスの車重は1400kgを切っていますが、C-HRは1440kgで50〜80kg重くなっています。

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大人1人分くらいとはいえ、この重量増は気になるところ。それでもC-HRのハイブリッドは走りに重さはなく、街中のストップ&ゴーはもちろん、首都高速などでもパワー不足を抱かせるシーンはありませんでした。

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プリウスよりも最終減速比をローギヤード化した恩恵もあるのか、中・低速域ではそこそこのキビキビ感も味わえます。さらに、パドルシフトで「スポーツ」モードにすれば、エンジンがより高回転に張り付き、ステアリングの手応えも増すなど、スポーティムードを享受できます。ただし、高速道路を含めて日常上は「ノーマル」で十分。

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C-HRのハイブリッドとプリウスと乗り比べると、騒音要因のひとつである路面から遠いこともあって一段と静かに感じます。モーターなどに由来する高周波のノイズも、C-HRの方が低減されている印象を受けました。

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ハンドリングの軽快感ではプリウスに譲りますが、大きなスポーツシート(バケット風シート)を装着していることもあって「プライベート空間」という雰囲気が味わえるのもC-HRの魅力でしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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